相談事例
周期調節法
基礎体温をベースに、月経周期を「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」の4つの時期に分類。それぞれの期に応じたバランスに整え、妊娠しやすい体づくりをサポートいたします。
出典:山口中医薬研究会
目次
- ○ 基礎体温について
- ○ 基礎体温パターン
- ○ 妊娠しにくい基礎体温パターン
- ・体温が一相性
- ・低温期が短い(11日以下)
- ・高温期が短い
- ・高温期の上昇が遅い
- ・高温期中間で陥落する
- ・全体的に高い基礎体温
- ・不安定な基礎体温
基礎体温について
基礎体温とは、十分な睡眠をとった後、安静にした状態で測った体温のことです。
基礎体温パターン
女性の生理は個人差があるものの、28日周期で循環していくのが一般的です。
生理周期は排卵を境に卵胞期と黄体期に分かれ、卵胞期は主に卵胞ホルモンが、黄体期には主に黄体ホルモンが主導します。
黄体ホルモンは子宮内膜を柔らかくさせると同時に、基礎体温を上げる働きがあります。生理周期の後半に体温が上がるのはそのためです。
つまり、正常な生理周期の場合、基礎体温は低温期と高温期で0.3〜0.5℃の差がなければなりません。
理想は低温期から高温期への移行が3日以内で、高温期が12日以上持続することです。
高温期が16日を超えた場合は妊娠の可能性があります。
妊娠しにくい基礎体温パターン
体温が一相性
体温が平坦あるいは変動が激しく、一相性である。
●無排卵の可能性
●多嚢胞性卵巣
●卵巣機能不全
中医:陰陽虚損・精血不足
低温期が短い(11日以下)
低温期が短く、排卵までの期間が短い、11日以下、不正出血がある。
●卵の成長が不十分な可能性
中医:腎陰不足・気血不足
高温期が短い
高温期が短い(10日未満)。
●卵胞発育不全
●黄体機能不全
中医:気虚、陽虚、瘀血
高温期の上昇が遅い
低温期から高温期への意向が遅く3日以上かかる
●排卵障害
●PCO・PCOS
●⾼プロラクチン⾎症
中医:気滞瘀血、腎陽虚、脾腎不足
高温期中間で陥落する
高温期に体温をキープできずに、時折カクンと体温が下がる
●黄体機能不全
●ストレス過多
中医:気滞瘀血、陽虚
全体的に高い基礎体温
基礎体温が高い、低温期の体温が36.7℃以上、高温期が37℃近く上がる
●子宮内膜症
●腺筋症
●ホルモン剤の長期服用など
中医:陰虚火旺、肝気鬱結
不安定な基礎体温
体温の波動が激しく、二相性がはっきりしない
●高プロラクチン血症
●炎症性の婦人科疾患
中医:肝気鬱結、陰虚火旺、瘀血
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